人生は本来即興による創作です。
予定も段取りも唯の幻想、時も場所も「生まれては消え、再び生まれる」の繰り返しであり、過去とか未来などというのも脳の思考の癖にすぎません。
モノづくりも思考に重きを置いた時点で陳腐に成るように思います。そこに有るものは唯ひとつの意識。自由な〜意識〜であると思っています。
モノづくりの為の準備をしてはいけない。
創作は全く関係のない時・所から不意に現れます。自分の好むコトに意識を向け、草木山水をかたわらに、消えては現れる今を生きます。
「上古代縄文人は直感を最も大切にし、自由な意識を育てることで天然宇宙からのヒビキを感受する力を育てた」といいます。その感受性がイロハ48音の日本語の声音符を直感しました。もしかしたら私達日本人の創作力は、48音からなるあまりにも抽象的な日本語を基にしているのではないでしょうか。思考は言葉を具現化するのでしょう。
48音のコトバを感受することが宇宙のコトバを知ることにつながります。しかし言葉で説明してはいけない。見えないもの・説明のつかないことの中にこそ創作の本質が見つかります。

